セカイサプリン

Xenoblade2に関する覚え書きや個人的考察。ゼノブレイドシリーズの他の作品についてもたまに書きます。

スペルビア帝国

《スペルビア》
七つの大罪……傲慢 superbia(pride)

 

《概要》
エフィムを初代皇帝として興された軍事国家。
軍事力に優れ、戦艦を始めとした巨神獣兵器を多数有している。
しかしローデリッヒ議員曰く「巨神獣資源は少ない」。これはインヴィディアと戦をするには不十分という意味と思われる。
サルベージは盛んで、地熱を利用した蒸気技術やサルベージで得た技術を利用することで発展してきた。特にサルベージは主たる収入源ともなっている。民間でも巨神獣や兵器の研究が積極的に行われており、国から補助金が支給される場合もある。また、建築物の多くはサルベージされた機械類や鉱石を加工して作られている。
巨神獣の高齢化により植物(作物)に関しては大きく輸入に依存しているため、スペルビアの巨神獣に植物を根付かせる研究を行う者もいる。しかし成果は芳しくないようだ。
傭兵業はあまり盛んではなく、個人や数人でのチームが一般的である。インヴィディアのように正規兵との連合軍を結成したり国からの仕事を依頼されることはほとんどない。代わりにフレースヴェルグでも請け負われているような、民間からの些細な依頼などを中心に生計を立てているようだ。
人口は数万人で、インヴィディアより多い。グーラだけでなく、名の挙がらない小国(本編中では行くことはできない)なども占領地としている。しかしそれでも国民全員を賄うための資源は圧倒的に足りていない。
10年前のグーラ争奪戦ではインヴィディアと戦を行った。グーラをインヴィディアに奪われることはなかったが、その争奪戦によって戦力は疲弊している。神暦4058年の現在では数的にはインヴィディアより劣勢、仮に戦争が起こった場合勝つことは困難であるようだ。
ドライバースカウトやコアクリスタルの洗礼に力を入れているのは、これらの理由により戦力の強化を重要視している為、また他国にドライバーやブレイドという戦力を渡さない為である。
帝都は遷都したことがあり、少なくともハーダシャルに移ってから100年ほどが経過している。そして再びの地熱上昇により、グーラへの遷都も計画されていた。

 

《文化など》
スペルビア国民にとって風呂は娯楽の一つ。蒸気を利用した蒸し風呂や温泉などが多く存在するらしい。

 

《食文化》
全体的に料理が不味く、特にカシュという食べ物は「どうかしている」ほど不味いようだ。
「カシュ」とは恐らくミルク粥のことと思われる。「香草生肉のカシュ」は、香草で臭み消しをした生肉をミルク粥にそのまま入れた食べ物ではないかと考えられる。

 

《巨神獣について》
生きている巨神獣ではあるが、かなり高齢のようだ。巨神獣が寿命を迎えようとしているのに伴い、土地が枯れ食物も多くは実らなくなっている。また、地熱の上昇により封鎖される地区も増えつつある。
衰退の兆候は神暦3564年の時点で見られていた。聖杯大戦当時のスペルビア帝国は新興国ではあるが、国土となった巨神獣自体は既に長く生きていたのだと思われる。

 

《天候・気候》
天候は晴れ、曇り、砂嵐、地熱放射。
気候は暑い。あまり空気はよくなく、荒野からの砂が風で運ばれてくるだけでなく、酷い蒸気により見た目の風景よりもじめじめとした気候であるようだ。

 

《皇統と国の始祖》
皇統は男子継承が慣例とされている。
スペルビアにおいては、皇帝は優れた「ドライバー」でなくてはならないという考えが是とされている。「黄金の国イーラ」で提示された情報を踏まえると、国家元首である皇帝の資格は、優れたドライバーであること・帝国の宝珠と同調することなども条件であると推測される。
編成上の最小単位は十人隊。兵長兵長代理、加えて8名の一般兵からなる。それを6〜10個集めたもの〜百人隊と呼ぶ。

親衛隊にも種類があり、第一親衛軍団、第二親衛軍団、クレタス親衛隊が存在。第一親衛軍団は首都常備軍であるが、第二親衛軍団(の第一軍)はテンペランティアに派兵されている。なおテンペランティアには貴重な戦力であるドライバー兵は派兵されていない(即ち、第二親衛軍団にはドライバー兵が所属していない可能性がある)。

エスト「再会」などに登場するエルノスとヤチホコはドライバーとブレイドであり、帝都アルバ・マーゲンにいる。このことから、彼らは第一親衛軍団に所属していると思われる。

参謀長はクレタス親衛隊と皇帝を除いたスペルビア軍でもっとも権力を持つ。第一親衛隊、第二親衛隊、グーラ領軍などの総指揮を行なっていると考えられる。なお特別執権官クレタス親衛隊より高い地位に相当し、その上に皇帝が存在する。
クレタス親衛隊は皇帝直属の部隊。かつてエフィムと共に旅をした者と同じ名前である。
初代皇帝と言われるエフィムは、名声を高めるために各地を放浪し、クレタスという者と出会った。クレタスの正体は不明で、人間かブレイドかなどは詳しく伝わっていない。しかしエフィムはそのクレタスと旅をして各地を巡り、やがてスペルビアの巨神獣へと辿り着き、スペルビア帝国の元を作り上げた。そして息子が覇業を受け継ぎ、周辺諸国を併呑して皇帝と名乗ったという。
リンネに「エフィムの銅像」を使用すると、エフィムに関したコメントを聞くことができる。この内容から、初代皇帝といわれているエフィムは女性だった可能性も考えられる。

 

《推測:スペルビアとスペルビア帝国》
・神暦3564年の時点でのスペルビア帝国は「新興軍事国家」
・本編で現存している「周辺諸国」の中では最も歴史が古いとされている
・神暦3564年の時点でのインヴィディア烈王国は、すでに「歴史と文化が花開く国」とも言われている(即ち、当時新興国だったスペルビア帝国より歴史が古い可能性が高い)
・初代イーラ王に関しての逸話にスペルビアが登場する(3564年時には新興国だったはずなのに、なぜそれより1000年以上昔の初代イーラ王の逸話にも登場するのか?)

これら4つの情報は、互いに矛盾や齟齬を発生させているようにも見える。
これらが全て正しいとするならば、それぞれ以下のような推測が成り立つ。

・「本編で現存している『周辺諸国』の中では最も歴史が古いとされている」
・「神暦3564年の時点でのインヴィディア烈王国は、すでに『歴史と文化が花開く国』とも言われている」
……スペルビア帝国は「諸国を併呑して」出来た国である。この「周辺諸国」は、インヴィディアやアーケディアといった「アルスト全体の国々」を指すのではなく、「スペルビア近隣の巨神獣・国」を指しているのではないか。故に併呑し領土とした「周辺諸国」の中では「最も歴史が古い」。

・「神暦3564年の時点でのスペルビア帝国は『新興軍事国家』」
・初代イーラ王に関しての逸話にスペルビアが登場する
……元々あの巨神獣(とその近隣)にあったいくつかの中に「スペルビア」という国があったのではないか。‪つまり周辺諸国を併呑して「帝国」として生まれたのが500〜600年ほど前の話で、その前から街なり小国なりただの地名なりとして「スペルビア」は存在した‬のではないか、と考えられる。

 

《名前のみ登場する地名》
工業都市ウクリイェ(スクラップの再生利用研究が進んでいる)
港湾都市チルソネス
スペルビアの巨神獣の右肩に位置して存在していた都市。歴史は古く、500年前から存在していた。巨大な要塞や軍港をもつ。また、スペルビアにおいてのサルベージ拠点であった。
最終盤、クラウスとの会話後のメツの地上攻撃でほぼ壊滅状態に陥った。
(2018/09/20、2018/12/29、2019/01/12更新)