リベラリタス島嶼群

《リベラリタス島嶼群（とうしょぐん）》救恤（きゅうじゅつ）Liberalitas
………
天候は晴れ、雨、オーロラ（夜）。
雲の山脈内の大きな巨神獣と、その周りを回る小さな巨神獣が構成する島々。
中心に雲の山脈が存在し、その中には大型の巨神獣も存在しているが、雲海中にある以上人が住むには適さない。しかし小型の巨神獣同士を結ぶ力場によって、巨大な雲海の壁の中にはトンネルが生み出されている。その大型巨神獣は他の巨神獣より自由な気質であるらしく、自身の周りを周回する小型巨神獣を引き連れて気ままに雲海を泳いでいるのだという。

島の集まりの為か、他の巨神獣より土地や森などは少ない。故に農作物は人為的な栽培を行わなくては入手が困難であり、材木なども貴重な資源として丁寧に扱われている。

リベラリタスからは二つの国への定期便が存在する。リジテ港からのものはスペルビア行き、イシェバ港からのものはアーケディア行きとなっている。しかし元々の本数が少ない上（アーケディア行きのものでは「五日に一回くればいい方」）、ある程度の荷がない場合は出航が遅れる場合もあり、あまり利便性は高くないようだ。
「アルストの今昔」という本には、「昔、リベラリタスの遺構の眠る島には王国があったが、何かの天変地異で滅んだ」と書かれている。実際の遺構の眠る島は王国を築くにはあまりに狭く、仮にあったとしても大部分が雲海に沈んでしまっていると考えられる。
イヤサキ村はリベラリタスに流れ着いたアデルが建てた村。英雄の村という別名を持つ。大戦後セイリュウはアデルに村の護りを任され、イヤサキ村に住みついた。

《名前のみ登場する地名など》
ロナリア小島
ポロロン湖
レカージ島
エミ島（キサラ村という村がある）
ヤシマ高地（ヤシマ祭が催される）
タミンビの根（薬として重宝）
カマクラ貝（リベラリタス特有の希少生物。恐らく各島にある大きな貝）
ドリングワーム（島に穴を開ける巨大な甲殻虫。数百年前には島一つが穴だらけになって雲海に沈んだという）