セカイサプリン

Xenoblade2に関する覚え書きや個人的考察。ゼノブレイドシリーズの他の作品についてもたまに書きます。

Xenoblade Difinitive Edition つながる未来メモ

Xenoblade3の発売日も近づいてきたので、遊べていなかった「つながる未来」をプレイしました。

プレイ時間はイーラの半分ほどで、約13時間でした。コンパクトながら、メリアと「その後の世界(未来)」に焦点を当てた内容は興味深い点が多かったです。曖昧なままの箇所も残っていますので、そこが3で明かされるといいなと期待しています。

 

 

【概要】
Xenoblade本編から1年後の物語。
シュルクたちによってザンザが倒された後、人々はコロニー9を中心に復興作業を行っていた。巨神の躯体が崩れたため、ほとんどの土地は水没するような形となっている。
ある時シュルクは、壊滅した皇都アカモートが巨神肩に存在する可能性に気づき、メリアに話を持ちかけた。あたらしい世界の復興はまだ途中ではあったが、メリアの故郷であるアカモートとそこに生きている可能性のある同胞を思う彼女のため、シュルクはジャンクスを使って巨神肩に向かうことを提案する。
本来であれば往復で半日もかからず済む予定だったが、着陸の前に皇都付近の「亀裂」から放たれた謎の光線によりジャンクスは損傷、巨神肩の水辺に不時着する。損傷したジャンクスを直すためにも、彼らはアカモートを目指そうとする。


【キャラクター】
ネネ
リキの子供の一人。羽子板にも似た形の「シールド」を用いて戦う。
面倒見が良い性格で、ほかのきょうだいの世話もおこなっていた。かつてはリキ達とともにサイハテ村に暮らしていた(サイハテ村は巨神の崩壊に巻き込まれ、「つながる未来」時点でなくなってしまっていると考えられる)。
木登りが苦手(多くのノポンは木登りが好きであるようだ)。本編で既にシュルク達と一度顔を合わせているが、成長期であったネネは一年前と現在で大きく姿が変わっており、シュルクは初めて会った時の場にネネがいたことに気づいていなかった。

キノ
リキの子供の一人。エーテルライフルに似た動きができる「テッポーの実」という道具を武器として使用する。
キノはある時リキが家族として迎え入れたノポンで、リキやネネ達との血のつながりは持たない。やや人見知りな性格だが「勇者」に強い憧れを持っている。好物はあまあまワサビ。
彼は育ての父母であるリキとオカに、「勇者」になることで恩返しをしたいと考えていた。そのためシュルクとメリアの会話を密かに聞いていたキノはひっそりとジャンクスに乗り込むことにした。それを心配し追いかける形で、姉のネネもジャンクスに乗り込んだ。
「キノ とーちゃんかーちゃんいなくなったけど 元気になったも!」というセリフから、彼は巨神崩壊時に元の家族を失って孤児となり、その後リキによって新たな家族として迎え入れられたと思われる。

タルコ
元異端審問官で、光妃ユミアの娘。
テトの行っている「テレシアを元に戻す研究」を手伝っており、強い熱意を持って取り組んでいるようだ。テトとはまだ皇都にいた頃に知り合い、皇都脱出後に一人きりだったテトを巨神肩まで連れてきた。
本編後、彼女は死に場所を探して各地を彷徨い、そして巨神肩にたどり着いた。その後皇都が巨神肩に落ち、死に場所を得たと考えたが、すぐにテレシアが住み着き、巨神肩へ難民が漂着。霧乃王からテトを助けたことで死ねなくなってしまった。
流れのまま生き続けた彼女は「つながる未来」で自身がどうあるべきかを悩む姿を見せる。しかし最後にはメリアを新たな皇主として認め、その“影”としてメリアを支えることを誓う。

マクシス
盟友の岬に暮らすハイエンターの一人。元近衛兵。衛士であることもあり、本来は人々を守りたいという信念を持っている。しかしラダムの発言によりグランデルの住人と決別し、同じく衛士である複数のハイエンターとともに住む場所を岬へと移動してしまった。

ゲルガー
岬に暮らすハイエンターの一人。かつては皇都警備隊として働いていた。純血のハイエンターから差別や迫害を受けていたと考えられ、そのためひどく純血のハイエンターを憎んでいる。「混血」であることを理由にメリアに狂信的とも取れる態度を見せる。
祖先やテレシアへと変わってしまったもの達への思いを大切にし、またテト達の研究を応援するメリアに失望した彼は、メリアを亡き者にして自らが新たなハイエンターの導き手となることを目論む。しかし失敗し、メリアから更生を促されるも受け入れられず、最後には自ら命を絶ってしまう。

テト
ハイエンターの少年。テレシアを元に戻す研究をしており、巨神肩に研究所を構えてタルコと共に暮らしている。
父親がホムスで、母親がハイエンター。母は純血であったためテレシア化してしまい、また父も霧乃王に殺されてしまった。
かつては虫好きの少年として有名だったらしい。本編でも登場し、関連クエスト(「金色の虫を求めて」)も存在する。

ラダム
古代都市グランデルに暮らすマシーナの男性。研究者的な気質で、戦う力は持たない。岬のハイエンターが決別したのは彼の発言が原因ではあるが、彼自身は命を失われることを憂う他者思いの性格で、共に暮らす人々の力になりたいと考えている。モナドレプリカの改良に力を貸してくれるほか、巨神界の人々(有機生命体)のために完全栄養食「ラダムメシンEX」を考案するなど、マシーナとしての知識や技術を他者のために有効活用している。

ノポンジャー
サイハテ村のノポン測量隊。サイハテ村の遺跡研究本部に設立された測量部門がこのノポン測量隊(ノポンジャー)である。
現在の隊長はワナワナで、隊員は全12人。巨神肩へも測量にやってきた。見た目はほとんど同じだが、背負っている旗の色と番号で見分けることができる。
実は深刻な資金不足に陥っており、存続の危機に瀕していた。そのため、ワナワナが隊長となってからは測量ではなくサイハテ村の奉仕活動が中心となっていた。

 

ワナワナ
ノポンジャーの隊長。隊員の中では比較的若手であったにもかかわらず、新たな隊長に抜擢された。トロトロ曰く「測量の腕は確か」。
巨神肩に来た目的は、巨人族の宝として眠っているといわれる「ゴールドキノコ」を手に入れて活動資金にするため。ワナワナは活動方針を転換して節約を心がけたり、合言葉(「メジャー!トレジャー!ノポンジャー!」)を決めて隊員の指揮向上に努めるなど、彼なりに遺跡研究本部を存続させようと努力していた。
ワナワナはサイハテ村の遺跡研究本部でゴールドキノコの場所が書かれたメモを発見した。しかし正確な場所がわからなかったため、他の隊員達から得た測量情報をまとめ、「ネルヴス墓地の最奥」にあることを特定した。

 

【巨神肩の住人について】

①皇都居住者(ハイエンター、ホムスなど)

つながる未来の一年前(本編)の大戦最終盤、アカモートは巨神の目覚めによって多くの住民がテレシアと化し蹂躙された。しかし衛士たちが命懸けでテレシアからアカモートの一部を取り返すことに成功し、一部の住民はそこに暮らしていた。しかしその数ヶ月後に現れた霧乃王によって彼らはアカモートから離れざるを得なくなってしまい、巨神肩にやってきた。

②マシーナ

ここに暮らすマシーナたちは、機神界の「マシーナの隠れ家(機神界フィールドにある秘境)」に駐屯していたものたちである。そこには数名のマシーナがおり、機神兵の動向などを警戒・監視するために滞在していた。そして大戦によって機神界側の戦況が悪化し、彼らは落ちた腕の隠れ里へと戻ろうとしたものの、激しい戦火によってうまく帰還することができず、やむなく巨神肩に落ち延びたようだ。

③ノポン

ここにいる理由は様々で、必ずしもアカモートの住民ではない。ノポンジャーのように任務のために来たものもいれば、バーン(バーム)のような商売目的のものもいる。最も多いのは一年前の大戦に参加する予定だったはずがプテルスの気まぐれによって巨神肩に降ろされてしまったノポンのようだ。


【アイテム・種族等】
ワールドエンド
メリアの初期装備。「神々の時代が終わるとともに新しい時代の幕開けを告げる杖」。モナドに似た赤い色をしており、構えた時にはモナドの光刃のような青い光の刃を発生させる。伸縮可能な武器で、使用しないときは柄の部分が短くなる。

モナド・R・EX
シュルクの初期装備。「大戦後にシュルク主導で開発された新型モナドレプリカ 通称レックス」。本編初期のモナドに形状が似るが、円の部分は金属のようなパーツで塞がれており、文字は浮かばない。

ハイエーテル結晶
高純度のエーテル結晶。モナド・R・EXの改造に使用される。希少性が高く、エーテル濃度の高い巨神肩のエーテル鉱床の中でも「採石場ゼクル・マルガ」の1箇所からしか採掘できないほどである。また熱に反応して昇華してしまうため、運搬の際には日光に当たらないよう注意する必要がある。
とても美しい浅葱色の結晶で、強い光をはなつ。

ゴールドキノコ
ワナワナが探し求めていた巨人族の秘宝。巨神肩のネルヴス墓地の宝箱に隠されている。墓地には宝を守護するモンスターとして「応報のドラヴルム」が現れる。
ワナワナが本部で見つけたメモによれば「誰も食べたことがないくらいゴクジョーの味」とされる。
長い年月のせいでゴールドキノコ自体は既にカラカラの化石のようになってしまっているが、宝箱の中には他にも財宝などが一緒に仕舞われていた。

テッポーの実
キノが用いるエーテルライフルに似た武器。エーテルを貯め、撃ち出すことができる。珍しい植物であるらしく、リキが最初にテッポーの実を見つけ出した。ノポンによって武器として使用されるようになったのはごく最近のことであるようだが、カムカムを使えないノポンには既に広く普及した武器となっている。

黎明の花

エストアイテム。ハイエンターの少年ネストルが墓前に備えるために探していた。花の色は「夜明けの空のような」青。嘆きの峠など、日当たりの良い高台に咲く。セレによれば花言葉は「出立」「高潔」「あなたを誇りに思います」。

セリオスアネモネ

コロニー6で採取できるコレクションアイテム(「つながる未来」では入手できない)。花言葉があり、白は「希望」、黒は「未来」。

トンデイキナサイ

アカモートのあちこちにいるという何か。粒のように小さくて気付きにくく、風で目の前にやってきた時にようやくわかる程度だという。

霧乃王
黒い霧のような姿をした怪物。「つながる未来」の数ヶ月前に突如皇都に出現した。剣やエーテルなど、どんな攻撃も効かない。霧乃王のいる場所には必ず「霧乃獣」が同時に現れる。どちらも大量のエーテルを放出しており、それによってテレシアが引き寄せられている。
霧乃王と霧乃獣はテレシアが発生させるエーテル場の影響によって皇都に押しとどめられていた(テレシアはエーテルを吸収する際にエーテル場を発生させる。霧乃王と霧乃獣から放出される大量のエーテルを吸収するためにテレシアが集まり、それが結果的に皇都を守る形になっている)。
亀裂から力を得ており、亀裂が大きくなることで霧乃王の力も増す。
実体がなく、幻や炎のようにゆらめいているが、朧げに見える輪郭は「ゼノブレイド2」のモルスの地に登場した大型グルドゥ(ストーリーボス「デビルキング・グルドゥ」及びユニークモンスター「秘宝のタイラント」)に酷似している。
生き延びていたハイエンター達は皇都を守るために霧乃王と戦ったが、それも空しく多くの命が失われてしまった。そして彼らはハイエンターとその他種族の者達(ホムス、マシーナ、ノポン)を連れ、巨神肩まで落ち延びた。
しかし皇都奪還を諦められなかったハイエンター達は落ち延びた後もなお霧乃王に立ち向かっていった。そこで散っていく命を憂いた機神界人(マシーナ)のラダムが彼らを止めたが、そのラダムの言葉が発端となり、巨神肩に暮らしていた人々は断裂してしまった。

亀裂
霧乃王が現れる、空間の裂け目。霧乃王が姿を見せていない状態でも赤黒い光線を放つことができる。近くに生息するモンスターを霧乃獣化させてしまう力があり、それは亀裂が大きくなることでより強く発揮される。

シュルクの推測によれば、現在の1の世界は「生まれてから日が浅い」もしくは「再生中」で、不安定な可能性があり、それによってできたのではと言われている。また、メリアは亀裂を「全くの未知で、『自分達の未来に逃れようのない災いをもたらす』新たな世界ゆえの新たな脅威」と捉えた。
「つながる未来」終盤ではテレシア達が亀裂にぶつかっていったことで不安定になり、そこにメリアが強力なエーテル攻撃をぶつけたことで霧乃王もろとも消滅したようだ。
具体的な発生原因等は不明のままである。

巨神肩のハイエンター
コロニー9で生活している者同様、みな混血であると思われる(純血のものは巨神の目覚めとともに全てテレシアへと変化してしまったため)。
このうち岬に住んでいるものはほとんどが兵士である。


【エリア】
巨神肩
巨神の肩に位置していた地帯。「浮遊鉱物により巨神崩壊時に浮島となった左肩 巨人文明発祥の地とされ、遺跡が多く残る」。
巨神崩壊後、浮遊大陸となって存在している。さまざまな場所のモンスターが生息しているが、機神兵はいない。
盟友の岬の近くにある「盟友の語り場」は、かつて二人の男が友情を誓い合った場所だと言われている(エギルとアガレスを指す?)。
「つながる未来」開始時点では皇都から落ち延びた人や巨神機神の崩壊に巻き込まれた人々が生活していた。人々は最初は種族の壁を越えて手を取り合い、古代都市グランデルで生活していたが、ラダムの発言を発端として一部のハイエンター達はそこから離れ、盟友の岬で生活することを選んだ。

ソルタナ島
エルト海にあった浮遊島。巨神崩壊時に流れ着いたのか、現在は巨神肩に存在している。建築物の最上部にある転送装置は現在解析装置(墓所等にあった防衛機構と似た仕組み)によるロックがかけられており、巨神肩にいる一部のハイエンターと皇族のみが通れるようになっている。

盟友の岬
グランデルから出ていったハイエンター達が生活している地域。暮らしているハイエンターはほとんどが衛士で、皇都奪還を強く望む者が多い。

古代都市グランデル
大戦や神々の崩壊から逃げ延びた人々が生活している地。ハイエンターだけでなく、ホムス・ノポン・マシーナが暮らしている。
元々は数百人の人々が支えあって暮らしていたが、皇都奪還を願ったハイエンター達とそれ以外のものの間に亀裂が生まれ、結果岬で暮らすものとグランデルに残った者に分かれてしまった。
巨神肩に残る遺跡を居住地として再利用して生活しているようだ。

皇都アカモート
かつて巨神頭部のエルト海に存在していた、ハイエンターの皇国。巨神が目覚めた際に国民の多くがテレシア化し、そのテレシア達が跋扈する危険な場所となっていた。その後、巨神崩壊時に巨神肩へと落下。生き延びたハイエンターの衛士達によって、一時的にではあったが再び人が住めるようになっていた時期があったようだ。しかしそれも霧乃王が出現したことで脱出を余儀なくされ、人々は古代都市グランデルへと移り住んでなんとか生き延びていた。
「つながる未来」エンディングでは亀裂および霧乃王の消滅により、再び人々の暮らせる場所へと再生された。


【モンスター】
マクナ・エクス
巨神肩で生き延びているモンスターの一種。元の生息地はマクナ原生林。好物はニジイロニンジン。「エクスの鉄心臓」は食用するのに多少の難があるが、治癒能力を増強する効果を持つ。

エーテル生命体(ネブラ)
エーテルで構成されたモンスター。巨神界では珍しくない生物だが、複数の個体が密集すると他のモンスターを引き寄せる「高濃度のエーテル場」が発生する。

プレアー・キャピル
巨神肩で生き延びているモンスターの一種。元の生息地はコロニー9。好物は「瑞々しい野草」。

ノーブル・グロッグ
巨神肩で生き延びているモンスターの一種。元の生息地はテフラ洞窟。プレアー・キャピルを捕食する。

スキート
巨神肩で生き延びているモンスターの一種。ゼンの洞窟付近に生息しているものが落とす「スキートの濃縮蜜」は、コレクションアイテムのハイリーフと混ぜ合わせることで植物の成長促進剤を作ることができる。


【その他】
巨神肩のエーテルエーテル鉱床
巨神肩はエーテル濃度が高いため、巨神肩のエーテル鉱床は巨神界の他の場所のものより硬度が高く、専用の道具でないと採掘できない。その代わり、そのエーテル濃度の高さによってジェムに適した(純度がとても高い)状態で結晶化しているため、ジェムクラフトしなくても採掘したものをそのまま装備に用いることができる。

・メリアの花好きは母である影妃の影響。幼い頃は離宮の花壇の手入れを手伝うこともあった。
・ノポンはおよそ10歳から15歳の間に成長期に入る。
・ノポンは身の回りのものにほとんど金属を使わない。
・マシーナには味覚の概念がない。